出来れば使いたくなかった~ゲーセン最後の手段、筐体の節電~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ファンタジスタ店長です。

新作の購入費や店舗保険の更新、消費税の支払いなどに追われ資金繰りが非常に厳しい昨今。

とうとうファンタジスタも最終手段に打って出ることにしました。

それが筐体の節電スイッチです。つい先ほど電気使用料の連絡が来て節電スイッチの効果が見えたので、ご報告も兼ねて。

ゲーセンの宿命、電気代がもたらす赤字

ゲームセンターの主な支出の1つに電気代があります。

うちの場合でざっくり言うと、テレビ100台、パソコン50台が常に電源ONの状態になってると考えるとわかりやすいかな。

それらのゲームも1日1回遊んでもらえるだけで電気代くらいは払えます。

でもゲーセンにある機械全てが1日1回動いてるとは限りません。ビデオゲームが多いお店だと特にそれが顕著です。

1回も遊ばれなかった機械は、その日の赤字を生み出した機械、と表現する事が出来ます。

多くの場合はそういった赤字も他の遊ばれた機械の売り上げでカバー出来ますし、1ヶ月トータルで見た場合は赤字になってなかったりするので気にならなかったりするんですが、そうも言っていられない状況になってきました。

 

赤字でも撤去できない理由

撤去出来ない理由で一番大きいのは、遊んでるお客さんの顔が見えてしまう事。

このゲームで週1で遊んでる客が3人くらいいる、このゲームを撤去するとあのお客さんが来なくなってしまう、などなど、小規模ゲーセンではプレイヤーを切り離していく決断はなかなか出来ません。

そういう意味ではセガのAPMやタイトーのネシカのようにゲームを選択できる筐体は非常に優秀です。ビデオ基板でも1枚に大量のゲームが入ったエミュレータ基板というものがありますが、そこに手を出すのは個人的には非常に躊躇います。

あとはビデオゲーム基板によってはその存在自体がレアなものも多く、そういったゲームを稼動させているというゲーセンとしてのステータスとしての意味もあったりします。

ぶっちゃけると「この店わかってるな」と言わせたい。そのために多少の赤字は仕方ない。広告宣伝費みたいなものですね。

 

節電効果は出た!

そしてこの3月(2016年)からうちでも節電スイッチを導入する事にしました。筐体に電源スイッチを設置して、プレイする時に電源を入れてもらうという方式です。

3月10日にまずはシングル台を12台。3月18日には対戦台を11セット(22台)で、合計34台の節電を開始しました。

その結果はこちらです。

電気代3月

 

どうでしょうか!バッチリ電気代がカット出来てます!

正直自分でもここまで目に見えて効果が出るとは思ってませんでした。いやー、やってみるものですね。

節電対応させた機種のうち大半は3月19日からの節電なので、4月分はさらに節電効果が出ているものと思います。

少し補足すると3月4月はエアコンをあまり使わない季節なので電気代は安いほうです。エアコンガンガン回してる時期は+50000円くらいは増えてきます。あと自販機の電気代は違う配電盤から取っているので、別に請求されてます。

 

メーカーも節電を考えている

最近のゲーム機、特にコナミのゲーム機には「エコモード」と言うのが搭載されてます。

照明を落としたり、ディスプレイの輝度を下げたり、スピーカーをオフったりとかなのですけど、どれくらいの節電効果が出ているか表にしたものがありました。

エコモード

うーん・・・それでもないよりはマシなのでこういう試みは嬉しいですね。他のメーカーにも追随して欲しいものです。

 

節電しづらい機械もある

ここまで読んでピンと来てると思いますが、節電スイッチをつけやすいのは、いわゆる昔の基板ゲームだけです。理由は簡単、起動が早いから。

古い基板のゲームは、ファミコンのようにいわゆるROMカートリッジが使われてた時代の家庭用ゲームと同じで、電源を入れたらすぐに画面が出て遊べるようになります。

ところが最近の機種はパソコン内臓基板であったり、PS3基板であったりで起動に非常に時間がかかります。NAOMIのGD-ROMなんかもそうですね。遅いものだと電源を入れてからゲームがプレイ出来るようになるまで5分以上かかったりします。

100円入れて遊ぶ手軽さが売りのゲーセンで、そんなに待たされたらたまりませんよね・・・。そういうわけで節電スイッチをつけやすいゲームはかなり限られます。

 

節電のデメリットとメリット

昔からゲームのデモ画面は見てるだけでもワクワクするものが多く、デモ画面自体がゲームの宣伝の役割を果たしてました。

またお店の雰囲気にも影響します。キラキラと光る画面がズラーっと並んでる光景、ゲームセンターに憧れた少年には夢のような世界です。

それが節電することによって画面真っ暗、壊れてる筐体とパッと見で区別がつかず、まるで廃墟のように見えたりもします。

そういう部分でのデメリットは非常に大きいものです。なので節電スイッチは「ゲーセン最後の手段」といえるかと思います。

逆にメリットとしては、「プレイヤーに赤字であることをアピール出来る」というかなり後ろ向きな話。とはいえ、やせ我慢して潰れてしまっては元も子もありませんので、今の時代、ピンチはピンチであるとしっかり発信していくことも必要なのではないかなと思います。

「筐体 節電 ゲーセン」などで検索をしてみると、思った以上に節電をしているお店はあるようですね。自分のホームゲーセンが節電を始めたら、前向きな言葉で応援してあげて下さい。

untitled

untitled

SNSでもご購読できます。