電撃FCがファンタジスタで流行っている理由を考えてみた

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ファンタジスタ店長です!

現在公式全国大会予選も佳境に入り、全国で予選に参加するための0回戦をめぐって熾烈な戦いが繰り広げられている覇権格ゲー「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」、通称「電撃FC」。なぜファンタジスタが全国で2番目に流行っている店と言われるようになったのかを考察してみたいと思います。

vcvw9VA1順風満帆ではなかったスタートダッシュ

電撃FCが稼働開始したのは2014年3月18日。

オールネットプラスマルチでは当時すでにギルティギアXrdが稼働し注目を集めていましたが、電撃FCに期待を抱いているプレイヤーも少なからずいました。

そういった一部のプレイヤーは電撃を盛り上げたいと言う思いを持ってはいるものの、周囲は「よく出来たクソゲー」と言う冗談めいた評価で、とりあえず新作だから触ってみようかな?と言う程度。当時の電撃FCの立ち位置はそんなものでした。

風向きが変わり始めたのは、電撃FCの稼働3日後、2014年3月21日・22日・23日に開催された「第4回 頑張れ日本~ゲーマーズチャリティバトル~」のエキシビション種目に、電撃FCが選ばれた時だったかも知れません。

もともと電撃FCはそれまで紡いで来たアクアパッツァ大会の歴史を引き継ぐタイトルだと期待されていました。実際にチャリティ大会で大会として成立する事を確認出来たのと同時に、Web上にアップした大会動画に予想以上の反響があり、運営側のプレイヤーも手ごたえを感じることが出来たようです。

店長の参戦

チャリティ大会を終え、第1回の月例大会を控えて電撃FCがにわかに活気付いてきた4月上旬。僕も電撃FCをプレイしてみることにしました。自らも対戦を楽しみたいと言う思いを持ってオープンしたファンタジスタでしたが、バーチャ5以降対戦から遠のいていた僕にとって、新作格闘ゲームをプレイすることはとても刺激的で、魅力的でもありました。

とはいえ稼働当初からプレイしている上位陣にはまったく歯が立たず、「一生勝てない」と思うほど完膚なきまでに叩き潰されました。勝率は10%を切ろうかと言うレベル。しかし、たくさんのプレイヤーから応援されて、少しずつ電撃と言うゲームを理解していく作業は本当に楽しいもの。うちで大会を運営してくれているプレイヤー達と同じ目線で遊べるゲームが欲しい、と以前から思っていたのもあり、僕自身電撃にのめりこんでいきました。

そんなこんなで僕は勝手に楽しんでただけなんですが、どうやらそれが結果的に電撃の盛り上がりに重要な二つの役割を果たしていたようです。

一つ目は「ファンタジスタにいけば必ず対戦相手がいる」という事。以前バーチャプレイヤーとして対戦相手をしていた事もあるので、地方ゲーセンにとって常に対戦相手がいることのメリットは良くわかってるつもりでした。

そしてもう一つの役割がそれ以上に重要だったようです。それは「お店側が自分達の目線に降りてきてくれた」とプレイヤーが感じてくれたこと。それまでもプレイヤーとの距離が近い経営方針でしたが、同じゲームを通じて交流していくことが店舗とプレイヤーの距離を縮め、プレイヤー達に「自分達の店」と言う思いを改めて持ってもらうことが出来たように思います。

p-DlzCCw東西戦で撒き続けていた種

ファンタジスタでは長年ギルティギアシリーズで東西戦を開催していました。

バーサスさんの東西戦をまるまる真似させてもらったものではあるんですが、プレイヤーを2チームに分けての対抗戦は、プレイヤー同士の交流を深めるだけでなく自分の成長を感じられる場所であり、また大会ならではの緊張感や、マイクの盛り上げなどゲームセンターでしか味わえない要素が詰まったイベントです。

そういう文化を育ててきていたうちで電撃FCで東西戦を開催することを決めたのは、電撃FCの初回アップデートで「大河」「深雪」の2キャラが追加されたことを契機に、それまで様子見していたプレイヤー達がこぞって電撃を触り始めたのを見て、今ならいける!と判断したからだったかなと思います。

第1回東西戦、参加者28名。初心者から上級者まで参加できる東西戦と言う文化が、電撃FCというタイトルを得て花開いた瞬間でした。今では40回を超えて開催が続いている金曜の電撃東西戦、参加者が30名を切る事はほとんどなく、異常なまでの盛り上がりを見せ続けています。様々な人がマイクを持ち、会場一体となってイベントを楽しんでいる姿が見られるのは、東西戦と言う種を長い間撒き続けていた事が文字通り実を結んだ結果ですね。東西戦はプレイヤーだけでなく、運営側をも育ててくれたように思います。

身近な英雄に学んでいたプレイヤー達

多くの格ゲープレイヤーは、自分たちが遊んできたタイトルが衰退していく様を目にしてきました。自分の好きなゲームが寂れていくのを見ながら、自分たちにももっと出来る事があったんじゃないか?と自問自答する人もいたことでしょう。

そんな僕たちには素晴らしい教材がありました。岡山でヴァンパイアセイヴァーを広めるために活動を続けているbowさんです。彼はゲーセンでセイヴァーを触ってる人を見かけたら必ず声をかけ、毎日のようにツイッターでエゴサーチをしてはプレイヤーを捕捉し話しかけると言う徹底振り。自らが初心者だった頃のことも踏まえながらプレイヤーを導き、「触ってみようセイヴァー講習会」や「CPU戦講座」など労力を惜しまずコミュニティを作り上げ、岡山セイヴァーの名を全国にとどろかせました。

ファンタジスタのプレイヤーの多くは彼のそんな活動を間近に見ていました。「自分たちはまだ人に教えられるほど電撃を知ってるわけじゃない、でも自分たちもやってみようよ。いつやるの、今でしょ!」たくさんのプレイヤーのその思いが結集したのが第1回初心者講習会でした。

zmSOhmvy初心者講習会の成功

第1回初心者講習会は2014年6月29日。稼働開始からすでに3ヶ月を経過しており、初心者講習会としてはタイミングは遅かったと言えるかも知れません。とはいえ完全な新作タイトル。岡山上位のプレイヤー達自身もまだまだ人に教えられるほど詳しいと言うわけではなく、不安を抱えながらも手探りの中開催にこぎつけたものです。

ところが蓋をあけてみると電撃文庫の人気キャラクターが登場するという事もあり、20名を超えるプレイヤーが初心者講習会に集まってくれました。それまで開催してきた東西戦で初心者層が存在していることは把握していましたが、ここまでの参加者がいたことは嬉しい驚きでした。

参加者に話を聞いてみると、別のゲームで遊んでいたプレイヤーだけでなく、それまで格ゲーを触ったことがないプレイヤーや、ゲーセンに来るのも初めて、と言う人もいました。今ではその中から岡山トップクラスにまで成長したプレイヤーもいます。

この初心者講習会により、東西戦の参加者は劇的に増加。2週間後の7月13日に開催した初心者講習会も同じように盛況を博し、レベル別のフリプ対戦会、店長対戦プラン、1時間ガチ、天下統一戦国トーナメントなど、さまざまなイベントへ繋がって行きました。

 

地方だからこそ可能だったオンリーワン

何もしなくても対戦相手がいる都市部とは違い、何もしなければ対戦相手がいなくなってしまう。岡山の多くのプレイヤーはそれを知っていました。今対戦が成立しているこの環境をなんとしても守らなくてはいけない、守るだけではなく、もっと発展させていかなくてはいけないと。

ファンタジスタに来れば対戦出来ると言う事を積極的に発信し、各地に埋もれていた電撃プレイヤーを一人ひとり掘り起こしては、東西戦へ導いて交流の輪を繋いでいく。それが功を奏して、今ではたくさんのプレイヤーが毎週1回の東西戦を楽しみに腕を磨いてくれています。

少し矛盾した言い方になりますが、岡山で電撃FCが流行ったのは人が少なかったからかも知れません。「ファンタジスタに行けば対戦出来る」は「ファンタジスタに行かないと対戦出来ない」と同意でした。だからこそファンタジスタと言うオンリーワンが出来上がったのかも知れないですね。

1pcePk58みんな一緒に遊べるゲームが欲しかった

ファンタジスタにはたくさんの格闘ゲームがあります。それぞれに固定プレイヤーがついていますが、ファンタジスタの特徴の1つとして、遊んでいるゲームが違うプレイヤー同士の仲が良い、と言う点があります。

なぜ仲が良いのかと言う理由はまた別の機会に書くとして、同じゲームセンターで遊ぶ仲間として交流しているのに、一緒に遊ぶのに適したタイトルがなかなか出てこなかった。それを埋めてくれるタイトルもまた、電撃FCだったのです。

前述の「人が少ないから盛り上がった」と重なりますが、自分がメインとしているゲームで対戦が発生しないために、流行っている電撃FCに参戦したと言うプレイヤーも少なくありません。

面白いのは、電撃FCに参戦してもらった側のプレイヤーが、お返しとばかりにその相手がメインとしているゲームを触ってみるという行動が結構見られることです。う…美しすぎます!

遠征とリピーター

イベントの動画配信、ツイッターでの情報発信や、動画サイトへの投稿など、外部への発信も積極的に行った結果、各地から「ジスタに行ってみたい」と言う声をもらい、実際にたくさんのプレイヤーが遊びに来てくれました。

ほとんどのプレイヤーは1度きりの遠征に終わらず、ことあるごとに足を運んでくれるリピーターになってくれてます。これはお店冥利に尽きます、ほんと。

遠征者がリピートしてくれる理由は僕にははっきりとはわからないけど、「来てくれてありがとう」「また来てね」と地元プレイヤーみんなが遠征者を歓迎してる思いがきっと伝わっているんだろうなと思います。

中には月に2度3度と片道数時間かけながらも泊りがけで遠征してくださる人もいますし、たまたま遠征者同士がうちで出会って、仲良くなる事もよくあります。大阪と兵庫のプレイヤーが岡山で出会って仲良くなって、次に遠征に来る時は一緒に来るとか奇跡すぎでしょう。

遠征者にとってはうちは立地が良いようで、確かに関西中国四国九州の中央にあるので集まりやすい場所なのかなーとは思います。ラッキーでした!

B8XC2ndCAAASDCq謎の一体感に包まれたプレイヤー達

ファンタジスタには、一緒に全国大会目指そうよ!と全力で攻略している人もいれば、好きなキャラクターを動かす事を楽しんでる人まで幅広いプレイヤーがいます。

目指す場所やゲームでの強さ関係なく、同じゲームを愛している仲間としての一体感を強く感じるのも岡山電撃勢の特徴のようにも思います。

一緒に食事に行ったり、冗談を言い合ったり、大会でコスプレをしてみたり。どの場面を切り取っても笑顔だらけです。

電撃FCを盛り上げようと努力している運営側のプレイヤーと、その思いを受け止めた周りのプレイヤーの両輪が生み出す一体感。ゲーセン冬の時代を知ってるからこそ、プレイヤー側が店を支えようと動き、その熱意にこたえるように開催される様々なイベント。それら全てがうまく噛み合って今まで岡山で成しえなかったコミュニティを作り上げることに成功したように思います。

そうして作り上げたコミュニティで新規勢や遠征者を迎え入れ、彼らを「ゲスト」として特別扱いするのではなく仲間として自然に接する暖かさも、岡山の電撃業界が誇れるものではないかと思います。

今苦しい状況に置かれているゲームセンターがこれから輝いていくためのヒントが岡山の電撃勢に隠されているのかも知れません。

 

結局のところ、電撃FCが面白い!

ここまで電撃FCがファンタジスタで流行っている理由を考えてみましたが、重要なのは電撃FCの出来が良い事!これです。

自分で遊んで面白いと思えるものじゃないと人に薦めるわけにはいきませんしね。

ファンタジスタにとって奇跡のようなタイトルとなった電撃FCを、これからもプレイヤーの皆さんと一緒に大事にしていきたいと思います。

電撃FCは本当にこれからも長く長く遊び続けたいタイトルです。セガさんよろしくお願いします!

イラスト:Kazane

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