格ゲー大会って儲かるの?

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ファンタジスタ店長です。

たくさんのゲームセンターが閉店に追い込まれていますが、全国の店舗ではさまざまなイベントを実施して生き残りを図っています。

ゲームセンターでのイベントの代表的なものと言えば、対戦格闘ゲームでのゲーム大会です。

この大会、本当にお店にとって利益になっているのでしょうか?

大会開催に関わる店舗の負担

どのタイトルであっても、ゲーム大会を開催するのはタダではありません。

1時間かかる大会を開催したとすると、それにかかる費用は、「1時間分の人件費+その機械が1時間で本来稼いだであろうインカム」が基本的な費用になります。

また周辺の機械の稼動を妨げる場合もあり、そのあたりも潜在的な費用と言えるでしょう。あとは録画機材や配信機材にかける出費もバカになりませんね。

それプラス、最近のタイトルではプレイ課金がかかってきます。イベントモードがあるタイトルであれば1試合1課金なのですが、そうではないタイトルの場合1試合2プレイ分の課金が発生するためかなりの支出になってしまいます。

さらに大会準備や受付、大会後の片付けにも人件費はかかってきます。

大きな大会であればあるほど、このあたりの負担は当然増えて行きます。

実際にかかる費用は?

1時間の大会にかかる費用をイベントモードのない課金タイトルを使った16人のシングルトーナメントでシミュレートしてみると

1時間の人件費800円+1時間のインカム期待値1200円+(課金16試合×64.8円)=3036.8円

厳密にはインカム期待値分の課金額約400円を差し引くべきですが、それでも結構な金額です。

16人のトーナメントで参加費一人200円もらっても3200円。大会を開催することによってお店に入る利益はほとんど無いということがわかります。

トーナメントなら1回負けたら終わりなんだから参加費100円でも良いでしょ、って思うかも知れないですけど、それだと大赤字になってしまいます。

参加費だけで利益を出そうと思ったら、シングルトーナメントでも最低300円に設定しないと商売としては厳しいわけです。

しかしプレイヤー側からすれば300円は高いと感じる人が多いと思います。長年の蓄積もあり、このあたりの意識改革はかなり難しいと言わざるを得ません。

儲からないのになんで大会やるの?

大会単体では利益にならなくても、開催する事にはたくさんの意味があります。

大会を開催すれば、近隣のプレイヤーだけでなく遠征者を見込むことも出来ます。プレイヤーの身近な目標を作ることが出来ますし、この日に人が集まると言う目安にもなります。何より、格ゲーに力を入れているって言うのを知ってもらえる宣伝効果は大きいです。

今の時代、何もイベントがない日に勝手に人が集まってくれるような甘い話はもうありません。ミカド店長さんのコラム「ゲームセンターのお仕事」の「番外編・第1回」も参考になります。

大会をやる事によって集客につなげ、野試合で利益をあげる。これが今のビデオ中心のゲーセンの1つのスタイルになっていると思います。

理想的な大会とは

大会を企画する時にいつも悩むことがあります。それは「満足させるか」「物足りないと思わせるか」のバランスです。

大会内容を充実させすぎて参加者を満足させてしまうと、大会が終わったら帰ってしまう可能性が高くなってしまうためお店としては望ましくない結果になってしまいます。

かと言って「物足りない」に偏ってしまうと、大会自体の面白さや価値を下げることになり、プレイヤーが離れていくかも知れません。

この二つのバランスをいかに取るかというのが各店舗に課せられた課題なわけです。

物足りなさというのは、単純に「もっと対戦したいよー」と言う気持ちだけでなく、大会に負けた時に感じる喪失感や、悔しさであったりするとプレイヤーのモチベを刺激して次に繋げてくれます。

満足感は「この大会に参加して良かった」「良い大会だった」と言う風にイベント自体を肯定的に受け取ってもらえるので、お店にとってはもちろんプラスになります。

この二つのバランスを常に意識して、大会の内容・開催ペースなどを考えていくのは店舗やイベント運営・企画者の腕の見せ所と言えます。

ファンタジスタの大会はどうなの?

うちでは去年まで大会の参加費は一律100円でした。さすがに今は課金タイトルでは200円の参加費をもらってますが、参加費で利益を出そうと思ってるわけではなく、やはり集客のために開催していると言うのが本当のところです。

と言うのも、大会を開催しないと人が来ないと言うのが数年ずっと続いていたからです。大会開催することで集客し、少しでも野試合をしてもらって売り上げに繋げる必要がありました。

この1~2年は少し状況が変わってきました。セイヴァーや餓狼MOWのような旧作タイトルを盛り上げようと言うプレイヤーの活動、電撃FCのヒットやウル4の盛り上がりなどで、気付けば大会を開催しなくても人が集まってくれる事が増えて来ました。

かといって、この状況に甘えて放置してしまえば人は離れていってしまいます。いつも来てくれているプレイヤーへの感謝や、恩返しの意味も込めてさまざまなイベントを開催し、盛り上げていきたいと思ってます!

でも大会終わったら野試合もよろしく!

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